琉之介のこと
琉之介 (りゅうのすけ)はペキニーズとトイプードルのミックス犬の男の子です。遊ぶことが大好きで、人もワンちゃんも大好きで、そしてとにかく甘えん坊です。ただ、良太郎が旅立った後、私達は新しい子と暮らすことはもう無いと思っていました。

良太郎との別れが突然だったこともあり、新しい子と暮らすという考えがありませんでした。ですが、良太郎がいなくなってから「看板犬は今いますか?」という問い合わせが立て続けにありました。突然死してしまったと伝えるのも…と思い、「今はいなくて」とお伝えすると、「そうですか。じゃあいいです」と言って電話を切られたり、お店を出ていく方もいました。
「良太郎がいた頃はそういったお問い合わせは一度も無かったのに。やっぱり看板犬はいた方が良いのかな。でも、そのために新しい子と暮らすというのは、その子に対してどうなの?」という様々な思いがありました。ただ、ちょうどその頃、自宅にいる猫が目に見えて元気がなくなっていました。

チンチラの女の子で、名前は「みふい」と言います。彼女は家に来た時から他にも猫や犬がいる環境で暮らしていました。良太郎とも時折遊んだり、同じ1つのベッドを取り合ったり。良太郎とみふいなりの仲の良さがあったのだと思います。クールな性格の子でしたが、良太郎がいなくなってから食欲が無くなり、寂しそうな背中が目に見えて小さくなっていきました。「看板犬が居ないと」というものより「みふいのためにも新しい仲間がいる方が良いのかな」という思いがありました。
そんな中、琉之介と出会いました。

琉之介と出会った時、彼はまだ3ヶ月ぐらいでした。良太郎の面影を求めていたのかもしれません。ペキニーズのミックス犬がいることを知り、会いたいと思いました。施設の少し奥の方に彼はいました。ちょうどご飯の時間で、スタッフさんに甘えながら他の子と一緒にご飯を待っていました。他の子に向かって吠えるということもなく、人も好きなようだったので、抱っこをさせてもらうと、ペロペロと舐めて来ました。オーナーの息子は新しい子を迎えることに一番消極的ではありましたが、最終的に私達は彼と暮らすことを選びました。
共に暮らすようになった琉之介は元気の塊のような子犬で、こちらも強制的に気持ちを上げざるを得ない生活になりました。それは猫のみふいも同じだったようで、物応じしない琉之介に負けじと絡んだりしていました。琉之介が来たことで家族に明るさが戻ってきました。もし琉之介がいなかったら、みふいはもっと早くに旅立っていたかもしれません。そして、もし琉之介がいなかったら、私達は彼女との別れの時間をどう過ごしていたのだろう。そう思う時があります。
こんなに遊ぶことが好きな子と暮らすのは初めてで、牧場犬になる方が良いんじゃないか?と思うぐらい駆けずり回るし、とにかくペロペロしてくるし、成犬になったら少し落ち着くのかな?と思ったのですが、未だに駆けずり回っていますし、とにかく隙あらばペロペロしてきますし、甘えん坊なのも変わりません。ペキニーズらしい頑固さもちょっとあります。人も犬も大好きな子なので、お客様にも可愛がっていただけています。お友達のワンちゃんも出来ました。オーナーも彼と出会ったことで「Raise by moi moi」を立ち上げました。そして不思議なことに、彼が来てから「看板犬は居ますか?」というお問い合わせは一切来なくなりました。
みふいがいなければ、彼と暮らしていなかったかもしれません。そう思うと琉之介が来てからのお店とお客様との日々も無かったと思います。今この記事を書きながら、改めて琉之介に救われた日々だなと思います。琉ちゃん有難う。



