良太郎のこと

dog cafe moi moiの看板にもなっているペキニーズの良太郎は9ヶ月頃にやってきました。当時は伊豆で愛犬と泊まれる宿を営んでおり、ワンちゃん用のシートやアメニティー類を買うためにホームセンターのペットコーナーに行くことが多かったです。そこの一角にあるペットショップで良太郎と出会いました。


当時は小型犬の人気が強く、彼は体格は大きめで、そこにいた時は既に9ヶ月ぐらいでした。サイズ的にも年齢的にも、中々一緒に暮らす家も見つからないかもという思いもありました。私達が買い物に行くたびに彼と会うので、次第に彼も私達の顔を覚えたのか見つめて尻尾を振ってくれました。

「次来た時にもし居たら、うちで暮らそうか」

オーナーがまっすぐに見つめてくる彼にそう言いました。そして次に行った時、彼はそこにいて、変わらず私達を見つけると尻尾を振ってくれました。その日に彼を家に連れて帰り、良太郎という名前で共に暮すことになりました。
名前の由来は当時オーナーと息子が好きで観ていた「仮面ライダー電王」の主人公・野上 良太郎君からもらいました。良太郎君のように良い子になりますように、という思いでした。

甘えん坊で、ちょっと頑固な子で、臆病な子でした。ペキニーズという犬種がそこそこ頑固な面がある犬種であることを感じたのは、同じペキニーズと暮らしているお客様と話すようになってからです。当店がペキニーズが看板犬なこともあり、ペキニーズ連れのお客様が来てくださることが多かったです。同じ犬種と暮らしている同士で通じる話もあり、その中で「良太郎はちょっと頑固な面があって」と話すと「うちもそうかも。折れないんですよね。他のペキニーズもそういう子多いかも」と教えていだたきました。
折れないというか、諦めないというか。そんな良太郎でしたが、お客様に「かわいいね」と抱っこしていただけたり、撫でていただけたり。嬉しくて鼻をフゴフゴ言わせていたのが懐かしいです。

2020年に12歳で突然死という形でのお別れになってしまいました。持病もなく、本当に突然で、あっという間でした。夕ご飯もしっかり食べて、いつもの場所で寝て、その日もいつもと変わらぬ夜を過ごしていました。救急で診てくださった獣医さんからは「おそらく脳かもしれないけど、詳しくは解剖をしてみないとわからない」と言われました。原因がわかっても良太郎が戻るわけでもないし、病院を怖がる子でもあったので、そのまま彼を連れて家へと帰りました。頭を殴られたように呆然とするしか無い。そんな心境でした。

寿命から来る別れは経験しましたが、突然の別れというのは良太郎が初めてでした。別れへの心の準備が出来る時間があるのは幸せですね。なんの前触れもない突然の別れで、さようならを言う気持ちにもなれない中でも、それを伝えないといけないのはつらい時間でした。しばらくは火が消えたような世界でした。
良太郎はとても臆病な子で、先輩犬や猫が晩年は病院に行くことが多く、その影響か病院に行くことを怖がるようになりました。病院に行くと自分も家からいなくなると思っていたのかもしれません。その恐怖を感じながら晩年を過ごすことがなかったのは、彼にとっては良かったのかもしれません。

その節は良太郎に沢山のお花とメッセージを有難う御座いました。彼を愛してくださる方がこんなにもいてくださって、彼は幸せだったと思います。私達も良太郎と過ごした日々は大変な時もあったけど、間違いなく幸せでした。また良太郎と家族になりたいです。良ちゃんもそう思ってくれてたら嬉しいな。

良太郎のこと” に対して2件のコメントがあります。

  1. kiko より:

    先日、我が家に来たばかりのチワシーを連れて
    お邪魔させていただき、
    美味しいお料理と温かいおもてなしに
    幸せな時間を頂戴した者です。

    拝見して涙涙です。
    それは悲しさからの涙だけではなく、
    出会いのエピソードや良太郎くんの
    可愛らしい個性が伝わってきて
    ジーンと温かい気持ちにもなる涙です。
    溢れんばかりの愛情に包まれて
    素敵なご家族に恵まれて
    優しい世界で幸せに過ごす事が出来た
    良太郎くん。
    こうして今でも鮮明に蘇るお話を
    知る事が出来て私も幸せな気持ちです。
    会ってみたかったな、良太郎くんに。

    甘えん坊でちょっと頑固で臆病。
    6月にお空に見送った愛犬シーズーと同じです。
    それがなんとも愛おしいのですよね。
    私も愛犬シーズーとホームセンターで
    出会いました。そしてやっぱり彼も
    既に大きくなっていました。

    また家族になろうね、っていう言葉
    とても素敵です◌ ͙❁˚
    是非またお邪魔させてください。
    優しい世界観の大ファンです。

    1. dogcafemoimoi より:

      Kiko様

      暖かく、優しいお言葉を有難う御座います。
      良太郎とKiko様のシーズーちゃん、似た境遇だったのですね。私達もKiko様のシーズーちゃんにお会いしてみたかったなぁ。
      愛しさと恋しさはいつまでも色褪せなくて、だから良太郎の話をすると涙が今もよく出てしまいます。
      今度ご来店いただけましたら、Kiko様のシーズーちゃんのことや、今暮らしている子達のこと、教えていただきたいです。

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